人間力(P.184)

「好かれる」ポイントをひとことで言うと、「人間力」、総合的な「人間力」(P.184 L.7~8)

「そういうこともあるさ。人生が全部思う通りにいくわけはないんだ」(P.185 L.12)

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(出典:女声の美学

人間力とは実は文部科学省によって提唱されている力で、簡単にまとめると「社会の一員として、自立した人生を送っていくための力」です。

この人間力には3つの構成要素があり、「知的能力要素」「社会・対人関係的能力」「自己制御的要素」がその要素にあたります。これら3つの要素は、どれか一つが突出していても人間力が高いとは言えません。3つの要素それぞれをバランスよく持っている人が、「人間力が高い人」と言えるのです。そこでまずはこれらの要素がどういうものなのか、それぞれをもっと具体的に見ていきましょう!

知的能力的要素

知的能力的要素は、言わば学校で習得するような一般的な教養としての知識や、資格などの専門知識をしっかりと持っているということです。さらにそれらの知識を実際の生活や仕事の場面で活用していったり、常に知識をアップデートしていったりすることができる、という要素になります。

また知的能力的要素には「論理的思考力」や「創造性」といった力も含まれています。そのためこの要素がしっかりと身についていると、仕事の際にも「話が分かりやすい人」「クリエイティブな発想ができる人」といった印象を与えやすくなるのです。

社会・対人関係力的要素

この要素では、仕事や対人関係に不可欠とされている「コミュニケーション力」が含まれます。コミュニケーション力が高い人は、意識していてもしていなくても相手のことをよく観察していて、それぞれの相手や状況に適したコミュニケーションをとれている場合が多いです。

相手や状況を適切に認識して行動できることは、リーダーシップや周囲からの信頼を形成していくための重要なポイントになります。

自己制御的要素

自己制御的要素というものは、他の2つの要素を伸ばしたり実際に力を発揮したりしていくためのモチベーションや、自己実現に向けて努力をしていくための力になります。この自己制御的要素が足りないと行動や思考が自分本位になりやすく、周囲への配慮が欠けてしまう場合が多いです。

先2つの能力を十分に発揮し、自分が納得できる自分らしい生活をしていくためにも、しっかりと身につけておきたい力になります。
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