イクジイ(ようこそ初孫P1)

「イクジイ」とは、孫育てだけでなく、地域の子育て支援に活躍するおじいちゃんのこと・・・(P1L2)

「イクジイ」と聞いて、孫育てのことだけで地域の支援など根底になかった。そのネーミングがファーザーリング・ジャパンの安藤哲也氏だそうだ。近所の子どもにうかつに注意もできないこの時代こそ「イクジイ」の存在が大切になってくると思う。まずは、単純に子育て奮闘中の夫婦のよき理解者で、出しゃばらず孫の成長を望む「ジィジ=イクジイ」でよいではないか。

地域の子供会などに参加したことのないジィジにとっては、どこから始めたらいいのか?わからない。孫のことを思い、できることから始める。

孫育ては人と人と(家族)の関わりを円滑にする。

そんなとき、母親の心を支え、たとえ一時的にでも・・・(ようこそ初孫P3L5)

そんなとき、母親の心を支え、たとえ一時的にでも育児を担ってくれる祖父母の存在は今の日本では、ますます重要に・・・(ようこそ初孫P3L5)
息子が言った「お父さんの時は終身雇用で年功序列がしっかりしていた。僕の場合は何時どうなるのかはわからない」。そうだ!私が息子を育てた時代と今は生活環境がまったく違うのである。共稼ぎが当たり前になってきて、夫が育児休暇を取る時代になってきたのである。“イクメン” か・・・そう云えば、旦那さんだけで乳母車を押し移動しているのをよく見かけるようになった。

「母親が、祖父母にしてもらってうれしかったこと、助かったこと」で、いちばん多かったことは「忙しいとき、疲れているとき、少しの間でも子どもを見てもらえたこと」(ようこそ初孫P2L3~5)と云うアンケート結果が出ている。これはそのタイミングが重要かな?出過ぎてもダメ・・・難しい。そのためには日頃から、しっかりといろいろなことを息子の嫁から聞き、息子の嫁とのコミュニケーションを大切にします。

(1)ゆったりとした時間がある-(ようこそ初孫P18L2)

孫と気持ちを通わせ、ともに支え合うことができます(ようこそ初孫P18L2)

時間があるのは確かだ。しかし、“ゆったり” としているかは、その人の心の持ち方と思う。

退職して役所に行く機会が多くなった。区民のために働いているとは思えなかった。ただ機械的に仕事をこなしているとしか見えなかった。役所が新しく建て変わり、久しぶりに行った。各カウンターに置いてある案内立て札が、古いままであった。「えっ!」と思ったが、「節約か!」と思いながら手続きをした。役所の皆さんよく働いています。平成24年度版の “市税のしおり” を取りに2階に行った。結構人だかりで込んでいます。若い係の人が来て「本日はどの様なご用件で来られました」と聞かれ、用件を言うと小走りで冊子を直ぐに持ってきてくれた。建物が新しくなり明るくなったことも一つの要因であると思うが、一年前の自分とは心の持ち方が違っている。こちらが落ち着けば、周りも落ち着いて見える。


ラジオの広告放送に出てくる老夫婦の会話です「お茶を入れようか」「そうですね」「あれ?出がらしだ!」「いいではないですか、私たちみたいで」。このような会話ができるようになったらいいなと思っています。

(2)いい意味で、育児の責任がない-(ようこそ初孫P20L1)

家内が、孫が可愛いのは“育児に責任がないからよ”と言っていた。大変無責任のようですが現実そうである(「いい意味で、育児に責任がない」である)。同居していたら話は変わってくるだろうが、離れて暮らしていると、孫が来るのが待ち遠しい。そして時間が来ると帰って行き、我が夫婦の静かな時間が来る。孫を預かっている時間が、嫁にとってリラックスできる、そんな環境(関係)が大切と思う。

ありのままの孫を受け入れることができます。(ようこそ初孫P20L1)

「ありのままの子どもを受け入れる」ということが、子どもの自己肯定感を育てるうえで、大切なこと・・・(P20L12~P21L1)

「立派に育てよう」と思うと、小さなことでもついつい叱ってしまうことがある。子どもは、自分の存在をしっかりと認めてくれる人には、自分の姿を隠さず自然に出すでしょう。

私が育てるのではない。そう焦ることもない。長い目で見守ってあげよう

(3)異なる価値観を伝えられる-(ようこそ初孫P22L1)

さまざまな価値観に触れながら成長することは、とても大切なこと・・・(ようこそ初孫P22L1)

たまに聞く言葉で、自分の家内のことを“愚妻”、子どものことを“愚息”と言うものだ。仲間内で口癖のように言っていたらあまり気のいいものではない。しかし、自分の半身であり、よく家を守り、子どもを愛情たっぷりに育てた妻である。息子も一人前になり、親にきちんと意見を言えるようになったことを誇りに思う。だからこそ、私はちょっと高尚な場で使ってみたい気もする。

“愚妻・愚息”使うのは難しい。「愚かな妻とは何ですか!」と言われそう。『全然いいです』『全然大丈夫』といった使い方もそうかな?武士道と一緒にしてはダメか!まあいいではないですか・・・思ったことを記します。場の流れを考えず、その言葉だけを使うと誤解されます。『全然+肯定』がバツで、『全然+否定』がマルではない。言葉は生きています。だから、『全然いい』と言っても全然OKです。

価値観が多様化することはいいことだが、それだけ複雑になり悩むことがあるでしょう。悩めば悩む程、人は成長すると思いますが、小さな子どもにとってはとても急な坂道でしょう。上れなくなったらいつでもジィジの所に来なさい

(2)祖父母の役割は、基本的に父母のサポート(P27L2)

同じ屋根の下に、指導者が二人いたらこ困るね。子どもは自立するまで、親に依存します。しかし、可愛さあまりについつい何でも買い与えてしまいそう。

本日の放送(2012/08/24)NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で、加藤(下村)松子が「孫をかわいがるのはいいですが、子どもを育てるのは私たち夫婦なのです」と云ったような場面がありました。そして、母(加藤昌子)は反論して「この子は大切な我が家の跡取り・・・」。その後、加藤松子は謝り、母親と祖母との役割分担(父母のサポート)を提案して丸く収まった。

時代設定が戦後の混乱期から始まったので、祖母の力は強いはず・・・これはテレビです。今の時代のことも反映されていると思います。よくできている連続テレビ小説です。面白い!

 

(3)母親の子育てを否定せず、ほめる(ようこそ初孫P30L1)

人は、ほめられて嫌な気になる人はいない。そう云っても、どうほめていいのかわからない場合が多いと思う。気になることがあれば、直ぐにでも小言を言いたくなる(言ってしまう)ようなことはよくあることです。ここは人生の先輩です。はやる気持ちを抑え、前にも書きましたが、人(息子の嫁)の話をしっかりと聞きコミュニケーションをとることです。そこに必ず答えがあり、素直にほめることもできるでしょう。

自己肯定感は、子どもだけでなく、母親にとっても、本当に大切なこと・・・(P31L1)

子どもを育てて、「どこが悪かったんだろう?何が悪かったんだろう?本当にこれでよかったのだろうか」と悩むことがあると思います。しかし、子どものことで必死に悩み、自分なりに何とか解決して、頑張って育てた母親に間違いはあったのだろうか?「必死に子どもを育てた、母親の行動には、失敗はありません」自信を持ちましょう。『女は弱し、されど母は強し』