いい言葉はいい人生をつくる

これから暫く表題は、斎藤茂太氏『いい言葉は、いい人生をつくる』(成美堂出版)より引用する。

GUM02_CL03091何か骨組みがないとなかなか書き出せないものである。最近、目に留まった本だ。

人間であるが故に言葉はとても大切なものである。それなりに還暦を迎え年金生活に入った。ある日、役所に行ったとき、(多分私より5~6歳上)『60歳になっても、未だ未だ働かないかんな!』と言われ、『そうですね』と返事した。また違う日に10歳ほど年下の者と話をした。『私は今は年金生活で、特に仕事はしていません』と言ったら、『それはそれで頑張ってきた人生じゃないですか。それで今があるのですから、それで良いのではないですか』と言われた。思うに、前者の仕事ぶり(その時の一環境だけを見てだが)を見ると『えっ!お宅ら、マジでしかり仕事やってるんですか?机の子守してるだけやん!』と思った。後者は『やっぱり自信を持ってやってる者は違うな』と思った。

実際、仕事をしている方が何かと楽だと思う。何もなしで、目標を持たずただ過ごして行くのは辛い者だと感じる。

この書物のはじめに「『これまでの人生を振り返って、どういう感想をお持ちですか?』と訪ねられたら、私は躊躇なく、『実に楽しい一生でしたよ』と答えるだろう」と記されていた。そんな言葉が気持ちよく言える様に生きて行きたい。

また、このブログを初めから見直し、今はどう思っているのかコメントする。

「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生。(P.16)

花を愛するのに植物学は不要である。-稲垣足穂「横寺日記」

現役時代、本業以外で県の私立学校52校の生活指導部のまとめ役が廻ってきた。すごく不安で逃げ腰だったが、校長が一言「やんなさいよ!」と声をかけられて何故か気が楽になり、やる気が出てきた。今でも思う、不思議だ、その校長の一言でやる気が出た。その短い言葉には『何かあった何時でも面倒見てあげるよ』と聞こえた様な気がした。

GUM02_CL02003時間に追われた2年間だったが、『楽しんだ』ことを覚えている。でも、この時に抱えていたホームページ制作の仕事が、遅れ気味になり通常2~3日でできることが、2週間、またそれ以上掛かる様になった。遅れる原因に『すみません。外部からの仕事が入り、なかなか時間が取れないのです』と言い訳していた。2年間のその仕事が終わり振り返ってみて、『あれ?時間が無くて仕事が遅れたのではない。ただ単に自分自身に処理能力がなかったのだ』と反省し、楽しかったホームページ制作の仕事が『楽しめなくなった』ことを覚えている。

休憩とは回復であり、何もしないことではない。-作家 ダニエル・W・ジョセリン

人は感情を引きずりやすい。いい感情を引きずって生きよう。(P.21)

いい知らせと悪い知らせ、どっちから聞く? -アメリカのことわざ

『何事もポジティブに生きよう!』とよく言ったものだが、どうしても『ネガティブな感情』が勝つ!まだまだ、修練が足らん!

蒸し牡蠣先日、久しぶりに元同僚と昼食会が、私の近所のお店で開かれた。蒸し牡蠣の食べ放題である。牡蠣をこんなに沢山食べたのは初めてである。楽しい会話が続き、タイムリミットの90分が過ぎた。会話に夢中になり、隣の蒸し器の同僚が『なんか、焦げ臭いぞ!』と言ったが蒸し(無視)!定員さんが私の前のコンロの火を止め、蒸し器を持ち上げた。鍋の水は無くなり、内側は見事に焦げていた。

わがものと思えば軽し傘の雪 -俚言

「どうせ」という口ぐせを、「もしかしたら?」に変えてごらん?(P.25)

空は、どんな人の上でも青いわ。-映画『縮みゆく人間』

GUM03_CL11002ある日、息子(次男)の彼女がケーキを作ってきてくれた。お世辞でも「美味しい」とはいえなかった。でも、「美味しいね」と言って食べた。息子は「メチャ旨」と言って4人分はあろうか残り全部平らげた。素晴らしい息子である。賞賛したい!

雑草とは、その美点がまだ発見されていない植物である。-アメリカ哲学者 エマソン

自分自身にこそ、「あばたもえくぼ」で接しなさい。(P.28)

たまには自分をみつめなおして、自分の好きなところを探そう。-アメリカの俳優 スタシ・ケナン

GUM05_CL02082「自分の好きなところを探す」これはしたことがない。自分の欠点がどうしても見えてしまう。いや、見なくても沸いてくる様な感覚で思い出す。昼間は問題ないのだが、夜になると寝ることもできずに夜更かしをしてしまう。

自分の好きなところは何だろう・・・。現役時代は「これを乗り越えれば、自分は一段階スキルアップができる。人間的にも一段階スキルアップするチャンスなのだ(P.30)」と考えていた。だから、どんな困難な状況でも、相手のことを思いやり、一生懸命接することで問題は必ず解決できる。先の見えない大きな問題に接しても同じである。逃げたら誰かが解決するが、それは解決したことにはならない。

高度な目標に何度も失敗するより、適度な目標を何度も達成しよう。(P.31)

人生には三つのものがあればいい。希望と勇気とサムマネー -喜劇俳優 チャールズ・チャップリン

GUM02_CL04146若ければ目標も高ければ高いほどいいだろう。しかし、還暦を過ぎあまり高い目標をもつと疲れてしまう。今は目の前の目標を着実に乗り越えて行くことだ。

望みをもちましょう。でも望みすぎてはいけません。-モーツァルト

「成功しよう」とするより、「夢をかなえよう」とする方が楽しい。(P.35)

毎日、自分の嫌なことを二つずつ行うのは、魂のためによいことだ。-サマセット・モーム『月と六ペンス』(P.35)

GUM06_CL11022目の前にある小さな幸せを見逃すことがある。『この世はお金』?表向きに見えてくる幸せ。確かにお金があって困ることはない。というか、『もう少し余裕があったらいいのになぁ』と思っているだろう。

あるお母さんが1,000gに満たない小さな命を授かり、今は小学生になる子がいる。ここまで成長するには相当の気苦労があっただろうと思う。お母さん曰く『主人に言葉の暴力、成人した娘にはDV・・・。今までの自分の行いで招いたことであって仕方ないと思ってます。そして、この子は私にかけられた十字架です』と嘆いていた。その言葉には多くの問題を抱えていると推測できる。その問題から解決して行かないと根本的な解決にはならないが、私が他人の家庭の問題に介入することはできない。私は『いいえ、違いますよ。そこに小さな幸せがありますよ』と答えた。お母さんは少し心が落ち着いた様だった。自分で解決できる切っ掛けができたのではないかと思う。

運命はわれわれに幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ。-モンテーニュ『エセー』(P.36)

幸福は、好奇心から生まれる。(P.38)

愚か者も、その愚かさにしがみついていると、やがて賢くなる。-ウイリアム・ブレイク

GUM11_PH04024『好奇心』か!それなりに生活の起伏がなくなると、何事にも興味・関心が薄れてくるのか。仕事に追われ走り回っている時の方が意外といろんなものに興味・関心が出てくる。それだけ自分が接する情報が多いのだろう。朝7時頃に起きて、のんびりと朝食を戴く。気が付きゃ10時を過ぎ、あれよあれよという間にお昼になることが多い。

私が大病を患い、普通に目が覚め幸せを感じ、朝食が戴けることにも幸せを感じたときがあった。今の生活も何もなくても幸せを感じていた。いけないいけない!全ての時間を自由にできる今があるのに粗末にしてはならない。大切にしよう、決して止まることない時間を!

後れをとってうつむいた時、足下に成功が見つかる。(P.41)

運を信じるべきだ。そうでなけりゃ、どうやってあの嫌いな連中の成功を説明できる?-フランスの詩人 ジャン・コクトー

『運も実力のうち』一生懸命に努力して勝ち取って行く姿には素晴らしいものが見える。ただ人間でであるが故に完璧ではない。ちょっと違う角度から見ると、『えっ!あんなに皆のために努力していると思っていたのに?そんなことするの?』等々、本当に大きな集団の中核になり、その集団の未来のために努力しているなら、その個人の小さなこと(マイナス面)見逃してはいかがですか。

GUM05_CL11007こんな言葉が見つかった。
斎藤一人氏の<8つの天国の言葉>
・愛してます
・ついてる
・うれしい
・楽しい
・感謝してます
・幸せ
・ありがとう
・許します

こんな言葉もあった。
<7つの地獄言葉>地獄の言葉は表現がきついので以下『生きて往くための良くない言葉』に置き換えます。
・恐れている
・ついてない
・不平・不満
・グチ・泣きごと
・悪口・文句
・心配ごと
・許せない

元同僚でこんな人がいた。絶えず騙されないようにと気を遣い、仕事以外の情報収集に余念がない。何か自分にとって不利と思われることがあったら、直ぐに不平不満を言いにゆく。私も若く初めは分からなかった。『周りの状況を良く見て、先のことを考えて行動しているのだな』と思っていた。私がそれなりの年になって、ふと振り返ってみると、その人は職場から離れ私からも離れていった。今思うと『生きて往くための良くない言葉』を多用していたことを覚えている。

小さな成功体験を忘れていないか。成功体験を励みにできる人が成功する。(P.43)

一日10回感動すること。それが長生きの秘訣です。-婦人運動家 加藤シズエ(P.43)

GUM01_CL05147何かを始めるのに切っ掛けが必要である。就職してパソコンに触れることが多くなったとき、目にする単語が英語である。特に問題を感じることなく過ごしてきた。パソコン用語は英語の先生だからといっても理解できるものではない。ただ、困ったときに『こちらのページを参照して下さい』と、そのページがリンクされている。全て英文である。『これは理解できない』と諦め飛ばしてしまう。また、趣味の旅行で最近アメリカに行く場合は全部ネットで予約していく。航空チケットとレンタカーは日本語サイトで、他ホテル等は英語サイトである。単語が分かればそう問題はない。といいながらも英語に接する機会はあまりにも多すぎる。

本日、日本語オンリー(変な言い方であるが、私が受けた英語教育は、教科書に書いてある英文の日本語訳だけを確りと覚えておけば、最低の合格点は取れた)でやってきた英語をもう一度習ってみようと、「大人のための中学校英語」教室の見学に行ってきた。本時の内容は[主語+can+動詞の原形][主語+may+動詞の原形]だった。何ともいえない新鮮さがあった。本時(80分)に取ったメモはB5ノートに(一行飛ばしであるが)5ページにわたった。

デジタルの時代であるが、思ったこと感じたことをアナログでメモを取る習慣は、これからボケようとする頭にはとても大切と思う。

戦いに勝つ瞬間は、戦いが始まる前にある。-フレディック・W・ルイス(P.45)