「男の子」と「女の子」(P.129~150)

2009年1月に3回シリーズで放映されたNHKスペシャル『女と男 最新科学が読み解く性』を思い出した。とても興味深い内容であったので、このページに残す。

以下、番組内容をNHKサイトから転記する。

第1回「惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人」
男女の付き合いがテーマ。恋する脳とは何か、すれ違いのメカニズムは何かを探り、男女関係への知恵を紹介していく。
男女はなぜひかれあうのか? 脳科学は恋のメカニズムを解明しつつある。その中心は快楽をつかさどるドーパミンの大量分泌だ。しかし、この大量分泌は体への負担が大きく、長く続かない。そのため、“恋愛の賞味期間”は3年ほどだという。そこで、どうすれば男女関係が長続きするかという科学的探求が進められている。「子育て協力者」から「人生のパートナー」へと変わる男女関係の“いま”を描く。


第2回「何が違う?なぜ違う?」

最新研究で明らかになってきた女と男の身体や脳の違いを紹介し、教育や医療等ではじまっている性差に注目する新たな社会の動きを追う。
いま、「男女差」が次々と見つかっている。特に、脳は性ホルモンなどの影響で男女差が生まれていることがはっきりしてきた。なぜ脳が男女で違うのか? それは「ともに生き延びる」ためだという。長い狩猟採集時代、祖先は役割分担をして、多様な食糧を確保する生存戦略をとった。それが男女の脳の差を生んだと考えられている。医学や教育などではじまっている、性差に注目する新たな潮流を描く。

第3回「男が消える?人類も消える?」
Y染色体や精子は退化する一方で、男がいなくなるという事態さえ予測されている。生殖医療の最新報告も含め、性の未来を考える。
性染色体がXXなら女、XYなら男。この基本そのものが大きく揺らいでいる。じつは、男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。さらに、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。こうした性システムの危機に、私たちはどう対応すべきか? 最終回では、いわゆる試験管ベビーが生まれて30年、生殖技術をめぐる最前線をたどりながら、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追う。

自分もたいしたものじゃない(P.126)

人前で話すのが苦手な人は、自分のことを、
「かっこよく見せたい」
「すごい人に見せたい」
という欲があるのです。(P.128 L.2~5)

人間そもそもが、たいしたものではないし、ろくなものではありません。できるかぎり、「適当(=丁度いい)」「いいかげん(=良い加減)」でやっていけば良いのです。(P.128 L.6~8)

学校で評価されない「エネルギー」(P.124)

「あたたかさ」「思いやり」「笑顔」「優しさ」といったものを、十個ぐらい親として書き出してみて、わが子が、そういういうエルギーに満ちていたならば、それをほめ続けてはいかがでしょうか。(P.125 L.9~11)

 

そうしたら、その子は、あたたかさに満ちた子になり、思いやりのある子になり、笑顔のあふれる子になり、人の対する優しさを持つ子に育つでしょう。(P.125 L.12~13)

人間関係を作る(P.155)

親だから偉い、と思うのではなくて、相手から信頼されて、慕われるという関係になった方が良い(P.119 L.1)

「やわらかな、温かい人間関係を作ること」(P.117 L.12)

「有難う」というのは、その人の「あるがまま」を全部認めてあげるということ(P.118 L5)

正しいものが勝つのではなく、
「あたたかいものが勝つ」(P.119 L10~11)