頭はときどき空っぽにして、可能性に席を空けてやろう。(P.144)

すべては空想から始まる。-アメリカのSF作家 ラリー・ニーヴン

「人間の脳は忘れるようにできている」

このことを「発見」したのは、19世紀のドイツの実験心理学者エビングハウスです。彼は無意味なアルファベットの配列3文字を被験者にたくさん記憶させ、それが忘れられていく時間と量を調べてグラフにしたのです。

エビングハウスの実験によれば、人は記憶したことを20分後には4割以上忘れ、1日後には7割以上を忘れてしまいます。つまり、放っておけばその日のうちに大半の記憶が消滅するということです。

では、なぜ人の脳は忘れるようにできているのでしょうか。それは脳が、生存にかかわる重要な情報を優先して記憶するためです。もしも、エビングハウスの実験のような無意味な文字の配列や、友人たちとのたわいのない馬鹿話の一語一語、道行くたくさんの見知らぬ人の顔、壁の複雑なしみの形など、見聞きしたあらゆることが忘れられなくなり、日夜、洪水のように頭にあふれ出したら…。忘却の役割はおのずとわかるでしょう。

忘却が宿命だとすれば、記憶とは「覚えること」ではなく、「思い出すこと」だと考えるべきでしょう。
出典:頭脳向上研究会 脳を鍛える脳力トレーニング

最近、覚えることができなくなってきている。教科書を1ページを一夜漬けで丸暗記できたのは中学までだった。高校はクラブ活動一本でそんなことをやったことがない。もし、忘れることができなかったら、どうなるだろう。入ってくる情報が処理できず、直ぐに頭はパンクし、ノイローゼになるだろう。話は変わるが私は音楽(ギター)を少しやっている。でも、譜面は読めない。プロのギタリストに聞くと、譜面を渡され少し時間があれば、弾けるようになっているそうだ。1年ほど前から久々にギターをやり始めたが、覚えるのが大変だ。簡単な曲でも、少なくとも一週間は掛かる。話は変わるが、絶対音感を持っている人が結構いる(新潟大学の宮崎謙一教授の研究に、ピアノの88鍵をアトランダムに出して90%当てるのを基準に絶対音感保持者の割合を算出したところ、日本の音大生で3割、ポーランドの音大生で1割が該当する)ことがわかった。でも、絶対音感を持った人は救急車のピーポーピーポーを聞いただけで。頭の中に音符が浮かぶそうです。その人は『私は400Hzと402Hzがわからない』といってました。わかる人がいるんだろうな、特別の世界だと思う。

下にリンクしている音は10Hzの違いです。一回目はわからなかったが、二回目に聞いたときは、はっきりとわかりました。絶対音感がわかる簡易テストと表されてますが、相対音感だと思うのですが。まあ聞いてくれ。