大人が幼かったころの体験談は、子どもをわくわくさせる(P112L1)

私が子どものころ(昭和30年代)は、何でも大きく見えた。空き家があった。近所の子どもが集まり、探検です。大きな屋敷に入ったみたいで楽しかった。部屋の押し入れの2段目にゴザが敷いてあった。段からゴザの縁がはみ出ているのを知らず、私はゴザの縁に手を置いた。もちろん、そのまま転落です。大泣きをした。蜘蛛の子を散らすように皆いなくなった。

(昭和30年代)古釘を集めて、金属を回収しているところに持って行く。お小遣いになった。町で電気工事をしている人に余った銅線を、丸いアンテナのように綺麗に細工したものをもらったことがあった。家に持って帰ったら、『どこから取ってきたのか』と泥棒扱いされた。その時代の銅は大変貴重品だった。

大学時代(昭和50年)に店内改装のアルバイトで、解体して出た金属を “アカ(銅)、キ(真鍮)、クズ(鉄)” に分けて金属回収業者に持って行ったことがあった。クズ(鉄)の値段だけ覚えている。1Kg=10円でした。この時も良い小遣いになった。