体温め免疫カアップ(2012/09/14神戸新聞くらし)

沖縄の健康長寿法を応用
長寿で知られる沖縄の健康法と健康機器を取り入れたデイサーービス施設「なごみ倶楽部365」が那覇市にオープンした。軽度の介護保険適用者だけでなく50歳以上の健康な人も対象だ。運営会社「琉球福寿」の中村維孝社長は「多くのデイサービスは家族が通わせたいケースが多いが、自分で散歩がてらに行きたいと思えるフィットネスのような施設を目指したい」と話す。

沖縄の中でも特に長寿で知られる、本島北部の研究を長年続ける琉球大名誉教授(長寿科学)、平良一彦さんの助言を得たという。

平良さんによると、沖縄の長寿高齢者は、気温が高くても冷たいものを飲まず、エアコンを使わない生活を送っている人が多い。さらに食事、睡眠、運動を規則正しくしているので、体温が下がりにくくなるという。「沖縄の高齢者は、体をいつも温めているから長寿とも言えます」

このため健康医療機器の開発も手掛けてきた中村社長は、全身の血液循環や代謝を良くし、自律神経を整える機能がある半身半俗型の温熱機器をメーカーと共同開発。

長寿の人は散歩をしたり、畑仕事をしたりしてよく体を動かしているのを参考に、空気圧で全身の筋力と部位をそれぞれ鍛えることができる運動機器も開発した。

これらの機器に加えて、柔軟運動をベースに、無理なく筋力運動ができる「福寿体操」も取り入れている。

高齢による免疫力低下を防ぐためには、体温を上げることが大事。そのためには、いつも平熱が36度5分前後の状態に保つことが理想で、「こうした機器と体操などでそれが実現するはず」と中村社長。

利用者の間では、「じわっと汗をかき、軽い疲れを感じるけれど、気持ちよかった」「膝の痛みが和らぎ、体が軽くなったような気がする」「目覚めがよくなり、疲れが取れやすくなった」などと好評だった。

「なごみ倶楽部365」という名前には、1年聞365日、36度5分の平熱を保ち健康でいようという意味を込めたという。同社では顧客に介護保険が適用となる要支援1、2と要介護1の高齢者らに加え、介護認定を受けていない50歳以上の人を想定。那覇市の施設を一つのモデルに、全国に展開させていく考えだ。(2012/09/14神戸新聞くらし)


この度のスクラップブックは「なごみ倶楽部365」宣伝になるが、長生きをしている人の地域環境を見ると、そこにシニアになっても健康で過ごして行けるヒントが隠されている。健康機器を使う使わないは、ご自分の判断です。