◆子どもの「生きる力」を育むのは、安心感(P81L5)

「10歳まではしっかり甘えさせる。そうしたら、子どもは心の安定した、良い子に育つ」(P82L6)

長男が小学校低学年の頃、こんな事があった。 子どもは自転車に乗って、私たち夫婦は次男を連れて歩いて須磨海岸まで移動中だった。長男の乗った自転車が、歩道に止めてあった単車のウインカーにぶつかり、見事にウインカーは壊れた。困った私は、単車がおかれた近くの喫茶店に入り、単車の持ち主を捜した。喫茶店にはいなかった。メモ用紙と筆記具を借り、こちらの連絡場所を記し、その単車に置いてきた。その日に連絡があり、後日、阪急芦屋川で会うことになった。その人は『そのまま行ってしまったら、分からないことなのに奇特な方ですね』と言われた。その修理代金は子どもとで折半です。折半でも子どもの小遣いからしたら、大きな金額です。一月分の小遣いがなくなったので、大泣きしていた。