産後クライシス

テレビを見ていたら「産後クライシス」の言葉が出てきた。ネットで調べると2012年9月NHKの情報番組が作った造語である。更にNHK生活情報ブログには「専門家によれば産後にいったん下がってしまった愛情はその後、ほぼ回復することがないといいます」と記されていた。これはショックです。下にそのページをリンクします。
NHK情報ブログ2012年9月12日(水)“産後クライシス”ひょっとしてあなたも?!

GUM06_CL19064ふと思い出した。2009年1月にNHKスペシャルで「女と男~最新科学が読み解く性~」という題で男女の問題を3回にわたって放送があった。

第1回「惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人」と題し、生物学からそのものが持つ本能から説明されている。

第2回は「何が違う?なぜ違う?」でアメリカでは「新たな男女区別」が始まっている等々と説明されている。

第3回は「男が消える?人類も消える?」で、放送があった年から30年前に試験管ベビー生まれ、現在の性の揺らぎが引き起こしている様々な影響を追っている(NHKスペシャル第3回男が消える?人類も消える?から引用)。

[試験管ベビー]1978年7月25日午後11時47分、イングランド北部のオールダム総合病院で、帝王切開により世界初の体外受精技術による子供として誕生した。出生時の体重は5ポンド12オンス(2608グラム)だった。ルイーズの誕生はその後の不妊治療の大きな希望となり、世界中の注目を集めた。(ウィキペディアから)

第1回、第2回は『そんなメカニズムだったのか』等々大変興味深いものであった。しかし.第3回は人間は退化している・・・、最後にもう男性はいらない。しっかりした遺伝子を持った精子だけが必要・・・。と映像化されていた。この映像を見たときは、アメリカはそんなところまで来ているのか。2001年のアメリカのSF映画“A.I.”を思い出し相当ショックを受けた。NHKオンデマンドで配信されているので下にリンクします。
NHKオンデマンド「女と男~最新科学が読み解く性~」

男女平等といわれる昨今、後10年もしないうちに「新たな男女区別」の考えが日本にも及んでくると思う。

第1回「惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人」の映像の中で、険悪なムードになった夫婦がカウンセリングを受け、私も望む「夫婦(親)としての生き方の道しるべ」が出てきた会話があったので記す。

GUM01_CL03132妻:「あなたは何を成し遂げたいの?どんな祖父として孫に記憶されたい?」

夫:「そうだな 良き夫 良き父親で 良き市民として記憶されたい 君は?」

妻:「おばあさんになってロッキングチェアに座ったとき- 後ろを振り返ると-」
「あなたにもそこにいて欲しい そして人生を 穏やかに 幸せに過ごしたい」
「息子が遊びに来るとき 私たちの家に安らぎを感じる そんな場所にしたい」

これを記した途端、まさか自分が涙するとは思わなかった。