◆「甘えさせる」は、大いにやっていいのです(P72L1)

子どもの情緒的な要求にはしっかりこたえて、その代わり物質的な要求はきちんと制限してゆく・・・(P73L9~10)

「甘えさせる」「甘やかす」そんなに真剣に考えたことはない。ただ、息子が生まれて暫くして、家内の父親は色んな物を買って与えていた。家内は自分の父親に注意していたことを覚えている。その時の父親の気持ちは、今になってよく分かる。

◆親から離れられない子が増えている(P79L6)

自分のことを思い出す。幼稚園児のとき、バスケット(園児の手提げ鞄)が壊れ、新しいのが買えずに駄々をこねて、幼稚園に行かなかったことを覚えている。小学校に行ったとき(入学式?)母親と別れたら、非常に不安になり泣きじゃくったのも覚えている。

子どもは親に依存する。やがて、反抗期がきて、子どもは自立してゆく。親として一番辛いときである。特に一般に云われる “第二反抗期(心身 共に大人へ近づく過渡期)” は関われば関わる程、離れてゆく。親も正念場である。迷うことなく、子どもを『しっかり見守る』と云うことを忘れず、毅然と接することだ。時間は掛かるが、自分の気持ちを信じることだ。

◆子どもの「生きる力」を育むのは、安心感(P81L5)

「10歳まではしっかり甘えさせる。そうしたら、子どもは心の安定した、良い子に育つ」(P82L6)

長男が小学校低学年の頃、こんな事があった。 子どもは自転車に乗って、私たち夫婦は次男を連れて歩いて須磨海岸まで移動中だった。長男の乗った自転車が、歩道に止めてあった単車のウインカーにぶつかり、見事にウインカーは壊れた。困った私は、単車がおかれた近くの喫茶店に入り、単車の持ち主を捜した。喫茶店にはいなかった。メモ用紙と筆記具を借り、こちらの連絡場所を記し、その単車に置いてきた。その日に連絡があり、後日、阪急芦屋川で会うことになった。その人は『そのまま行ってしまったら、分からないことなのに奇特な方ですね』と言われた。その修理代金は子どもとで折半です。折半でも子どもの小遣いからしたら、大きな金額です。一月分の小遣いがなくなったので、大泣きしていた。

◆指示待ち人間が増えた、といわれる理由(P85L1)

職場でいつも自分のポリシー等々で考え、勝手に行動してくれるT先生(別名:ジコチュウさん)困りものです。ある日、ジコチュウことT先生のことで私のクラスの親御さんから、悩みの相談があった。親御さんの言っていること、T先生が指導している内容ともに、その立場から考えると両者ともにもっともな意見であった。

T先生とは生徒指導で口論となるが、その生徒の将来にとって、今、何が必要かを考えた、最善の指導をしている。気が付くとT先生を信頼し、その先生の指導の後押しをしていた。

A先生は、云われたことを忠実に守り、助けてくれる。A先生から「お世話になります。今後とも色々とご指導ください」と声を掛けられる。A先生にお世話になっているが、受け身だけでは生徒指導の微妙な難しさを伝えることができない。同じ言葉を使っても、話す人が変われば伝わり方も違ってくる。

子どもはたくさん泣いて、大きくなります ~泣く気持ちを受け止めて(P90)

◆赤ちゃんを「泣かせまい」としていませんか?

横にして抱くとかえって大泣きしてしまう。 しかし、赤ちゃんの頭を腕にあて体を横に抱くのは、万国共通のようであるが・・・。

孫も抱かれ方に好き嫌いがあるようだ。腕でおしりを支え、あごが肩に掛かるように抱くとおとなしい。抱きかかえるように、後頭部が腕にくるようにすると、だいたいが5分程大泣きをしても眠ってしまう。ジィジは、その時が至福の一時である。

◆満面の笑顔で登園できるように(P94L5)

登園か・・・まだ、だいぶん先の話だけど、ジィジが送り迎えするよ!

孫が誕生して100日目・・・御食い初め。本当だ、孫の歯が下あごから少し出てきている。乳歯の生え始め出す時期は、個人差があります。我が子の時はとても早かった。

(このブログで使っている写真はイメージです)

◆共感してもらえると、意欲がわく(P96L1)

『人生には耐えることが多い』と言ってしまえば、確かにそうだ。ほとんどの人が、雇われ仕事をしている。花金ではないが・・・花金とはバブル全盛期の時のことばか・・・現在のサラリーマンには死後になっているようだ。金曜日の夜に上司への愚痴をてんこ盛りで言って、週末は楽しく過ごす。新たな気持ちで月曜日に出勤する。しかし、その愚痴をしっかりと受け止めてくれる同僚・先輩はいるかな?

聞く側が問題だ。一緒に同情して更に追い討ちをかけるように、話がエスカレートしてしまっては、なんにもならない。取り敢えず、課長になるまで頑張るか。会社への愚痴を言うようになったら、自分で起業するか・・・でも最近、部下の指導に困っている上司が多いと聞く。

すべての子どもの言いなりになることではなく、やるべきことはやらせる、ダメなことはダメという(P96L8~9)

しつけのしかた  ~指示や命令でしつけるのではなく、 大人が身をもって示しましょう(P98)

◆しつけは、家庭によってさまざまです(P99L1)
とある学校で、こんな事を聞いた。親御さんから「勉強は家でさせますので、学校ではしっかりとしつけをお願いします」とさ。たくさんの生徒と接して、その親御さんを見ていると、時々そう思うことがある。

小学校の時は元気よくあいさつをしていたのだろう。高校になってあいさつができない生徒がいる。しかし、その生徒の目をよく見て下さい。「できない」のではなくて、わざとやっていないのです。目をそらし、その場を通り過ぎてしまうのである。その生徒の今の家庭環境を見れば分かるのですが、こちらは毎日笑顔であいさつを続けることだ。「あいさつをしないと何だ!」と叱っても無駄である。それよりか、その生徒の奥に潜む悩みを聞いてあげよう。

昨日は息子の嫁の両親も来られ、息子の家で孫の御食い初めだった。日に日に大きくなる孫である。祖父母の皆さん孫の将来を決めてる。医者、ピアニスト、サッカー選手・・・まぁ勝手なものだ。

 

◆祖父母だからできる、しつけとは(P102L1)

子どもは親をよく見ている。と云うより、大人をよく見ている。
私たちは結構横断歩道の信号を守る国民と思っている。我が町のJRの駅南の信号機のある小さな交差点での出来事である。その交差点で中学生数人のグループと出くわした。そのグループの一人が「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言った。久々に聞いた言葉だったので、心の中で笑ってしまったが、みんな信号を守っていた。

違う日の日曜日である。我が町の小学校の近くにある、信号機のある交通量の少ない交差点である。私はコンビニに寄った帰りで、丁度赤になった。ためらわず渡った。何か後ろから視線を感じたので、振り返ると小学生が信号を守っていた。それだけではない。住んでるマンションに着きポストを見て、玄関に戻ると、その子と出会ったのです。「こんいちは!」と先にあいさつされてしまった。何とも云えない後味が悪かった。反省している。