学校で評価されない「エネルギー」(P.124)

「あたたかさ」「思いやり」「笑顔」「優しさ」といったものを、十個ぐらい親として書き出してみて、わが子が、そういういうエルギーに満ちていたならば、それをほめ続けてはいかがでしょうか。(P.125 L.9~11)

 

そうしたら、その子は、あたたかさに満ちた子になり、思いやりのある子になり、笑顔のあふれる子になり、人の対する優しさを持つ子に育つでしょう。(P.125 L.12~13)

自分もたいしたものじゃない(P.126)

人前で話すのが苦手な人は、自分のことを、
「かっこよく見せたい」
「すごい人に見せたい」
という欲があるのです。(P.128 L.2~5)

人間そもそもが、たいしたものではないし、ろくなものではありません。できるかぎり、「適当(=丁度いい)」「いいかげん(=良い加減)」でやっていけば良いのです。(P.128 L.6~8)

「男の子」と「女の子」(P.129~150)

2009年1月に3回シリーズで放映されたNHKスペシャル『女と男 最新科学が読み解く性』を思い出した。とても興味深い内容であったので、このページに残す。

以下、番組内容をNHKサイトから転記する。

第1回「惹(ひ)かれあう二人 すれ違う二人」
男女の付き合いがテーマ。恋する脳とは何か、すれ違いのメカニズムは何かを探り、男女関係への知恵を紹介していく。
男女はなぜひかれあうのか? 脳科学は恋のメカニズムを解明しつつある。その中心は快楽をつかさどるドーパミンの大量分泌だ。しかし、この大量分泌は体への負担が大きく、長く続かない。そのため、“恋愛の賞味期間”は3年ほどだという。そこで、どうすれば男女関係が長続きするかという科学的探求が進められている。「子育て協力者」から「人生のパートナー」へと変わる男女関係の“いま”を描く。


第2回「何が違う?なぜ違う?」

最新研究で明らかになってきた女と男の身体や脳の違いを紹介し、教育や医療等ではじまっている性差に注目する新たな社会の動きを追う。
いま、「男女差」が次々と見つかっている。特に、脳は性ホルモンなどの影響で男女差が生まれていることがはっきりしてきた。なぜ脳が男女で違うのか? それは「ともに生き延びる」ためだという。長い狩猟採集時代、祖先は役割分担をして、多様な食糧を確保する生存戦略をとった。それが男女の脳の差を生んだと考えられている。医学や教育などではじまっている、性差に注目する新たな潮流を描く。

第3回「男が消える?人類も消える?」
Y染色体や精子は退化する一方で、男がいなくなるという事態さえ予測されている。生殖医療の最新報告も含め、性の未来を考える。
性染色体がXXなら女、XYなら男。この基本そのものが大きく揺らいでいる。じつは、男をつくるY染色体は滅びつつあるのだ。さらに、Y染色体を運ぶ精子の劣化も著しい。こうした性システムの危機に、私たちはどう対応すべきか? 最終回では、いわゆる試験管ベビーが生まれて30年、生殖技術をめぐる最前線をたどりながら、性の揺らぎが引き起こしているさまざまな影響を追う。

アトピーと早口(P.152)

「アトピーの犬がいる家庭には、早口でしゃべる飼い主がいる」

「アトピーの犬がいる家庭には、早口でしゃべる飼い主がいる」(P.153 L.2)

(出典:井藤美恵子のモティベーションブログ
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二人の子育てに疲れていたこと、子どものアレルギーで母乳をあげていた私は食べるものが制限されていたこと、夫とのコミュニケーションがうまくいっていなかったことなどで、かなりイライラが募る毎日でした。 きっとトゲのある言葉を早口でまくしたてていたと思います。

言葉は言霊。

一番近くにいる子どもは、そんなネガティブな思いと一緒に発した言葉を、まるごと受け取っていたのでしょう。 それも、言い返すことなく。 今になってようやく、思考も言葉も波動でその力の大きさがわかるのですがー 子どもは、親を選んで生まれてくるといいますね。 正観さんも本の中で、「子どもは母親の話相手として生まれてきた」と言っています。 何人かの生まれたときの記憶のある子どもたちに聞いたのだそうです。 辛い思いをしているお母さん。楽しそうにしているお母さん。 どんなお母さんでも、「お母さんの話し相手をしてあげたい、味方をしてあげたい。お母さんを励ましてあげたい」という思いで生まれてきたんですね。

子どもは親のそばにいなくては生きていけないこともありますが、 子どもたちの方が、そんなお母さんをまるごと受けとめて、自分が病気になりながらも、そばに居続けてくれたのだと思うと、 申し訳なく、「ごめんね」という気持ちと 「私を選んで生まれてきてくれてありがとう」の思いでいっぱいです。 そんな子どもに対して、怒る、怒鳴る、まくしたてることなんてできないですね。 そして、あなたのこと大好きで大切だよと伝えたい。 そう心から素直に言えるためにも、自分自身のことも大切にしたいなと、あらためて思うのでした。
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(出典:井藤美恵子のモティベーションブログ

子供のケンカの根本理由(P.153)

子供は、親からその方法論しか学んでいない・・・。(P.155 L.5)

我が孫も男二人である。やっぱり、取っ組み合いのケンカをする。といっても、幼稚園の年長と年少である。お兄ちゃんの方が断然力強く弟をねじ伏せてしまう。ケンカの原因は弟の方が自分かまってもらいたいために、いらぬ事ばかりするのである。トランプ遊びをしても、すごろくをしても、将棋の駒を使って簡単な遊びもルールが分からず、トランプ・将棋の駒などを散らかしたりしてジャマをする。

ここでジィジが起こってきつく注意をしようものなら逆効果であろう。「困るからやめよう!」「そんなことしたらダメです!」等々。30年前のジィジなら直ぐに叩いてきつく怒るだろう。今はただ根気強く注意をするだけです。

お兄ちゃんとのケンカもよほど危険が無い限り、遠巻きに様子を見るだけです。そして、弟がケンカに負け泣きじゃくっていれば、優しく抱き上げて宥めます。

子供のケンカを止めるには(P.155)

(出典:フォニックスプラネット
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取っ組み合いをしていてもすぐには止めない
上述の通り、取っ組み合いは手加減を知るうえで重要です。子どもは子どもの暗黙のルールの中で加減をしながら取っ組み合いをしていますし、無理にお母さんが止めに入らなくてもひとしきり暴れて疲れた後にはケロッと仲直りしたりするものです。 青春漫画でよく、男の子同士が殴り合いをした後、へとへとになりながらお互いの健闘をたたえ合って親友になる、というシーンがありますが、あのようなイメージに少し近く、放っておけば勝手に解決していることはよくあります。もっとも、加減が上手くできなかったり、頭に血が上り切って大ケガにつながる場合もあるので、必要があればいつでも止めに入れる範囲で様子を見ておくことは重要です。
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自然な成り行き見定め、よほど危険なことが無い限り見守っている。

子供の芽を知らずに摘んでしまう「常識」(P.158)

教育界では有名なエピソードです。
「氷が溶けたら何になりますか?」
というテストの問題に対して、
「春になる」
と応えた生徒がいたそうです。
採点をした先生は、正解の「水になる」と応えなかった、ということでバツをつけました。その後、このことが教育者の間で問題になり、
「子供のすばらしい発想を摘んではいけない」
という教訓として、このエピソードが語り継がれることにことになりました。(P.161 L.4~13)

自分が太陽になる(P.162)

世の中の現象には「良い」も「悪い」もない(P164 L.9)

「世の中を暗い暗いと嘆くより、みずから光って世の中照らせ」(P.165 L.14)

よくSNSで世の中のことを愚痴ってる方を見受けます。自分もそう思うことはよくあります。

それよりか、良いことも沢山あるので、そちらの方に目を向けSNSで紹介する方が自分のためでもある。

何もなくても、鏡に映る自分を見ると笑顔で応える。その方が世の中よく見えます。

親の跡を継がない子供(P.166)

(出典:幻冬舎GOLD ONLINE
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誰しも「自分の好きな道」を選ぶのが当然の時代に

 

中小企業の事業承継で圧倒的な割合を占める世襲ですが、以前に比べればその数は減少傾向にあります。少子化の影響も多少あるかもしれませんが、それよりも現代は「個」を重んじる時代であることが大きいかもしれません。昔は、長男は家を継ぐことが風習として当たり前に行われていましたが、今では誰もが自分の好きな道を選び取ることが当然の権利とみなされているからです。

子どもが親の会社を継がない理由はさまざまでしょうが、『中小企業白書2013』によれば、小規模事業者の廃業理由として、個人は60%以上、法人でも50%以上が後継者難であり、その半数が「子どもに継ぐ意思がない」「子どもがいない」というものでした。

ここで、親と子の間柄であっても世襲が行われない理由として、私がよく聞くものを挙げておきます。

[親の理由]
●子どもの人生を尊重したい
●都会に住んでいる子に、戻って来いとはいえない
●自分と同じ苦労をさせたくない
●会社の借金を継がせたくない

[子の理由]
●家業や会社の経営にまったく興味がない
●公務員などのような安定した生活をしたい
●大きな責任を背負いたくはない・家業の先行きに可能性が感じられない

このように、子どもがいるからといって必ずしも後継者になるわけではなく、中には会社をたたむ選択をする会社もあるのです。
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「なぜか」と問いかけない(P.172)

人生をせわしなく生きている人ほど、悩みが多いらしい。いつも何かに追われていて、何かをしなくてはいけなくて、いつも悩み苦しみをかかえている(P.173 L.4~6)

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子供にかける言葉
気を付けよう!自分の子供に対しては「怒ってなんぼ!」だった。孫には安易に誉めることが多かった。

(出典:lifehacher
「よくできたね!」
この言葉の問題点は、往々にして何度も繰り返されることと、実際には子どもがたいして努力していないことに対しても使われることです。子どもたちは、パパやママがそう口にしたことは何でも、そう口にした時だけ、「よくやった」ことなのだと思い込んでしまいます。

その代わりに、「頑張ったんだね!」と声を掛けてあげましょう。子どもの「努力したこと」に注目することで、努力することは、結果よりもずっと大事なことなのだと教えることができます。そうすれば、子どもたちは難しいことに挑戦する時も粘り強くなり、失敗は次の成功へのステップなのだと理解するでしょう。

「いい子ね!」
この言葉は良かれと思って使われたとしても、こめられた思いとは逆の効果をもたらします。ほとんどの親は子どもの自尊心を高めるつもりでこの言葉を使います。しかし、残念なことにかなり違った影響を与えてしまうのです。子どもたちは、あなたに頼まれた用事をやってのけた後に「いい子ね!」と言われると、あなたが頼んだことをしたから「良い」のに過ぎないと思い込んでしまいます。これは、「良い子」というステータスを失うことが怖くなるというシナリオにつながり、自ら率先して協力するという意欲が失われ、協力するのは肯定的なフィードバックを受けるためだ、という意識に変わってしまいます。

代わりに「お手伝いしてくれるから、とってもうれしいな」と言ってみましょう。この言葉はあなたが求めている内容と子どもたちの行動があなたにどう影響するのか本当の情報を子どもたちに届けてくれます。また、あなたの気持ちは完全に省いて、「あなたが、おもちゃをお友達にも使わせてあげたのを見てたよ」という風に話しかけることもできるでしょう。そうすることで、子どもは共有することが「良い」ことかどうかを自分で判断できるようになり、ただあなたに褒められたいからでなく、自発的にその行動を繰り返すようになります。
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