家族との関係を楽しむ(P.98)

私が使っていた教科書の一部を抜粋する。(出典:大修館 新保健体育)

2  結婚生活と健康

1 健康な結婚生活

(1)心身の発達と健康な結婚生活
わが国では,法律によって男性は満18歳,女性は満16歳になれば結婚が認められる。ところが,現実には初婚年齢は,結婚が可能な年齢より10歳以上も高くなっている。結婚するかどうか,あるいはいつ結婚するかは,当人の判断に委ねられ,たんに法律に定められた年齢だけで判断されるものではない。
結婚とは,それまで異なる生活をしていた者どうしの共同生活の出発である。経済面はもちろんのこと,家庭生活でのさまざまなことがらに対してともに適切に対処していくことが求められる。おたがいがパートナーであるという自覚をもち,家庭における責任と相手への思いやりなど,良好な人間関係をはぐくんでいくためには,精神面での発達は欠かせない。
結婚生活には,多くの場合,子どもを産み育てるといういとなみがともなう。したがって,性機能の成熟もたいせつな要件であり,良好な健康状態で結婚生活を過ごすためにも,思春期にある今から心身の健康管理に努めることがたいせつである。それに加えて,男女ともに妊娠・出産・育児など,人生のさまざまな段階でのできごとをやりとげるための基本的な知識をもっていることが求められる。

(2)結婚生活と家族の健康
結婚に際して,たがいの健康状態をよく知っておくこともたいせつなことである。たとえ感染症や遺伝的な病気をもっていても,事前にわかっていれば,パートナーやこれから生まれてくる子どもの健康を守る対策をとることができる。
また,食事,運動,休養・睡眠といった,家庭で日常的にとられるような生活行動は,家族の心身の健康状態に直接的な影響をおよぼす。とりわけ,日々の食事は子どもの食習慣の形成に大きな影響をもっており,栄養面のみならず,心のふれあう楽しい食事は情緒の安定にもつながる。
同様に,親のとる行動が子どもへ好ましくない影響をおよぼすこともある。たとえば,親が喫煙したり飲酒をしていると,それがきっかけとなって,子どもが同じ行動をとるようになる可能性が高い。また,塩分や動物性脂肪を多くふくむ食事を親が好んでつくっていると,親自身の生活習慣病の危険性を高めるとともに,子どもの健康に直接影響したり,将来の不適切な食習慣の形成にもつながる。
このように結婚生活は,家族の健康づくりの基盤となる家庭を築いていくいとなみであり,子どもの将来の健康を大きく左右するものである。
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理想を求めても、そこにあるのは自分の物では無い。
自分が信じる方向を明確に示し進んでいこう。

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