要介護の危機、運動を(2012/09/28神戸新聞くらし)

片足で立って靴下がはけない、家の中でつまずく、階段を上がるとき手すりに頼るー。「思い当たれば運動器症候群(ロコモティブシンドローム)です。近い将来、寝たきりになる危険性が高い」と、兵庫県立柏原詞院(丹波市)の足立健郎院長(外科)は警鐘を鴫らす。

ロコモティブシンドローム:骨や筋肉、関節が衰える

七つのチェック  体の動きに関わる骨や関節、筋肉、神経などを総称して運動器と呼ぶ。ロコモティブシンドロームはこの運動器の働きが衰え、立つ、歩くなどの動作が困難になり、要介護や寝たきりになること、またはその危険性が商い状態をいう。

同シンドロームかどうかを調べる方法が「七つのロコチェック」
①片足立ちで靴下がはけない
②家の中でつまずく、滑る
③階段を上がるのに手すりが必要
④横断歩道を青信号で渡り切れない
⑤15分くらい続けて歩けない
⑥2Kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
⑦掃除機の使用など、やや重い家事が困難

「一つでも当てはまれぱ、ロコモーショントレーニング(口コトレ)を始めてください」と足立院長。

開眼片足立ち

同シンドロームの原因は主に加齢による筋力の低下にあるので、ロコトレでは筋力トレーニングを行う。「開眼片足立ち」は床に足が着かない程度に片足を上げ、左右1分間ずつを上目3回行う。「スクワット」は肩幅程度に足を開き、そのまま椅子に腰掛けるようにゆっくりと尻を下ろす。膝は爪先より前に出ないようにし90度より深く曲げない。深呼吸をするペースで5、6回繰り返す。スクワットができない人は、椅子に腰掛けた姿勢で机に両手を付き尻を浮かす動作でもよい。いずれも、バランスを崩して転ばないように注意する。足腰の弱い人は、机に手を付いて行うなど無理はしない。開眼片足立ちで15秒もたずに体がぐらつくようなら、要介護になる時期は近いと足立院長。

「筋肉は60歳から急に減ります。筋肉が減ると骨や関節に負担がかかり、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などを起こしやすい。今は痛みや病気がなくても、ロコトレで将来に備えることが大切です」とアドバイスしている。(2012/09/28神戸新聞くらし)


「七つのロコチェック」で該当することがあったら・・・大変気になる項目ばかりです。60歳になって、加齢による筋肉の衰えは仕方ないもの。しかし、その前に少しでも今の筋力を維持しましょう。一般的に云われていることですが、自分にあった調子で30分以上歩くことですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)