不登校は問題か(P.48)

不登校はダメなことだと思ってた。
どうしても自分の仕事で、不登校を肯定することはできなかった。そういう生徒宅へ家庭訪問をして、学校に来るように一生懸命説得した。その結果、誰一人学校に来る生徒はいなかった。

中学生で家庭内暴力で学校に来なくなった生徒がいた。親に暴力を振るうわけでは無が「台所で水浴び、外から自分の家の窓ガラスを割る」等などである。原因は父親と息子の確執である。ところが親が折れ『自分がいなくなったら、うまくゆくだろうと思い、家出ることに決めたのですが・・・』と父親から相談があった。

暫くして、子供の方が自分から施設に入った。驚いた。思わぬ展開になってきた。すぐにその施設に生徒の様子を見入った。とにかく生徒の話をしっかり聞いた。が、生徒が「他の学校の生徒の担任は漫画本とか持ってきてくれて・・・。先生は何も差し入れが無い。何か持ってきくれてもええん違うん」。私は「家庭では暴力を振るうは、勝手に家を出て行って好きなようにやってるでしょう。それで担任に何か差し入れしてとは!もう勝手にしなさい。先生は帰ります!」と突き放した。

一週間ほど経って登校してきた。それから落ち着いたのか続けて学校に来るようになり、家庭内暴力も無くなった。親身になって生徒のことを考え、少しでも学校に来るように一生懸命説得したが、うまく解決したことが無かった。それどころか突き放した生徒の方が、自分から道を見つけたのか、登校するようになった。

不登校は問題では無い。その子に合う好きな道を選んであげるべきだ。

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